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「ダイバーシティー(多様性)&インクルージョン(包括・受容)=D&I」とは、多様性を生かし、各々を尊重し認め受け容れて活かしていこう!という考えですが、このD&Iが侮れないということを皆様承知していらっしゃいますか?

ビジネスにおいてD&Iに取り組んでいる企業は競争力が35%も高まると言われています。しかも、D&Iにはさらなる社会的意義があるのです。

今回は、ビジネスにおけるD&Iのメリットを探りながら、その背後にある社会的意義にも迫ってみましょう!

本日のお話
1.ダイバーシティーの重要性
2.ダイバーシティ―の実践に向けて
3.社会的にもダイバーシティを広げてみる

1.ダイバーシティの重要性

① 創造性の促進
ダイバーシティー(多様性)に富む組織では、異なるバックグラウンドや経験を持つ人々が異なる視点やアイデアを持ち寄ることができます。これにより網羅性が高くなり、新たなアイデアの創出が可能となります。

柔軟性と適応力の向上
多様な人々が集まる組織は、柔軟性と適応力が高まります。異なるバックグラウンドや視点を持つ人々がチームを形成し、チームワークを発揮できれば、問題解決や意思決定において多角的なアプローチが可能となります。

拡大市場への対応力
人口統計学的多様性がある組織は、顧客層や市場の多様性にも対応しやすくなります。異なる文化や背景を理解し、それに合わせた製品やサービスを提供することで、より広範な顧客にアピールすることができます。

これらの理由から多様性はビジネスにおいて重要な要素となります。異なる視点やバックグラウンドを尊重し、多様な人々が意見を発信できる環境を作ることで、少数派の声にも耳を傾けることができるようになり、社会的な成果も得ることができるのです。

さらに、多様性は組織のイメージやブランド価値にも関連しています。多様性を積極的に取り入れる組織は、人材の確保やリテンションにおいても競争力を持ちますし、社会的な信頼性や好感度を高めることができます。

2.ダイバーシティの実践に向けて

先日、従業員と共にD&I研修を受講された経営者の方が
「ダイバーシティを理解しているつもりでも、自分とは異なる環境下にいる方がどのような世界を見ているのか、そこまで考えていなかったことに気付かされた。」
とお伝えくださいました。
その後、社員の皆さまに温かいお言葉を送ってくださったのですが、代表の方がD&Iに理解がある組織は幸せだと感じます。
お仕事柄、複数の企業様とお付き合いがありますが、D&Iが進む組織は少ないものです。受講された方々からは、
「まずは小さな行動変化を行うことが大きな変化に繋がると思う」
「自分の組織中心に考えてしまうが、関連する社内の組織や取引先などにも心を配ってこそ仕事をうまく遂行できる」
「周りの人たちとD&Iを共有して全体でより高いパフォーマンスを発揮できるよう努めていくことが重要」
といったご意見をいただきました。
おっしゃる通りだと思います。お互いの得意なものを紡ぎながら組織に社会に貢献していく未来がみえるようです!

3.社会的にもダイバーシティを広げてみる

ダイバーシティーを広げることは、個人や組織だけでなく、社会全体にも良い影響をもたらします。
私たちが身近な場所から始めることで、社会的な変化を生み出すことができるのです。

例えば、価値観が異なる相手に対して「自分と違っていて面白い、もう少し深く聞かせてもらいたい!」と質問することで、相手の心の中にも「おやっ、いつもと違って興味をもってくれているぞ、あなたの意見も聞かせて!」という気持ちが芽生えるかもしれません。
2人いれば、そこには多様性があります。
相手に対して「あなたの意見を聞かせてほしい!」という受容の気持ちは相手に伝わるのです。
自分と違う意見や経験に対しても積極的に耳を傾け、深く理解しようとする姿勢は、相手の心の中にも興味や尊重の気持ちを芽生えさせ、互いに助け合う貴重な存在へと変化していきます。

また、相手の気持ちや不安を理解しようとすることも大切です。
例えば、白杖を持っている人が困っているようであれば、「何かお手伝いできることはありませんか?」と声をかけてみましょう。電車の中で泣いている赤ちゃんに対しては、温かな笑顔で親子を見守ることができます。レジに長い列ができている時には、心からの感謝の気持ちを伝えることで店員さんの負担を軽減できます。
自分にできるささやかな行動が、どこかの誰かを笑顔にする社会への貢献となります。

このように、ダイバーシティーを広げることは、単なる個人の意識の変化にとどまりません。
それは社会全体へと広がり、共生と共栄の道を切り拓くことにつながります。
私たち一人ひとりが自身の思考を変え、行動することで、社会はより包括的で公正なものへと進化していくのです。

一人でも多くの方が楽に過ごせる社会になりますように!

Illustration of a person holding a heart

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