先が見えない、何が起こるか分からない時代だからこそ、職場が安心・安全で思いやりのある居心地のよい場であってほしいと願います。
Linkが推進するのは、居心地のよい職場です。
職場のメンバーが仲間であり信頼できること、安心して発言や行動ができること。
いわゆる「心理的安全性」が確保され、皆のパフォーマンスが発揮できること。
職場が心地よいコミュニティーになるとどういうことが起きるのか、
どのような変化が生まれるのか、
皆様はどのような変化があると思いますか?
私ごとになりますが、20年以上前から社員研修に携わっています。
当初はSE向けの技術研修、10年ほど前からヒューマンスキル研修に関わってきました。
ヒューマンスキル研修では、より個人の感覚や想いに向き合っていく過程が難しくもあり面白くもあります。
研修の中でも、より個人に深く関わるものが「フォローアップ」と称して入社数か月後、に皆様の振り返りを行うものです。形態は集合研修であったり個別に面談を行ったりするのですが、その際に捨ておけない話を聴くことがありました。
それは上司や先輩の指導により、やる気をなくした社員の皆様の言葉です。
ある時は、
「先輩からの指導はなく適当にやってと言われます。環境的にインターネットにアクセスすることができず、マニュアルもなく、見られる書類も限られているので行き詰まって本当につらいです。」
と訴えながら身体を掻いていました。
4月には快活で素直だった好青年が疲弊し、このかゆみはストレスだと思うとおっしゃっていて悲しい気持ちになりました。
この方は、ご本人からの相談・希望により異動となり、その後別の現場で力を発揮しておられるようで、会社の姿勢に救われました。
また、ある時は、
「先輩の指導が難しくて理解できないんです。質問すると説明はしてくれるのですが、それでも分からなくて…成長のためにわざとなのかなと思いますが全然進めないので、先輩がいないときにこっそり他の先輩に聞いています。しんどいです。」
とその状態が続いていることの影響か暗い面持ちで面談にいらっしゃいました。
研修の時はリーダーシップを発揮し溌溂としていた人物だけに驚きました。
その他に、
・普段、何のコミュニケーションもなく、進捗遅れなどの時だけ現場に顔を出して怒る上司に嫌気をさした方
・意見を出すように言われるので言葉にすると、「それは違う」「○○が分かっていない、」とすぐに否定されるので何も言えなくなってしまった方
・これではダメだと言われ続け、仕事をすることが怖くなってしまった方
といった事例が多々ありました。
本人たちだけでは改善できない問題について大手HR会社で人事部を担当している友人と会話し
「結局さ、色々みてくると中間層への教育が必要ってところに帰結するよね。」
と見解を共有しました。
一方、慕われる上司や先輩も沢山いらして、こんな声も聴きます。
「先輩が雑談などで話しかけてくださるので、普段も質問しやすくて快適に過ごせています。」
「私が何に困っているのかやつまづきポイントなどを分かってくださっているので楽です。」
「仕事もできるし、分からない時は助けてくれるし、○○さんみたいになりたいです。」
こちらのサイトにおいでになる方は、きっとこのタイプですね。
このような関係性があれば、部下も上司・先輩も幸せです。
不安を感じて過ごすよりも、のびのびと快適に過ごす方がパフォーマンスは上がります。
何より先輩も本人も良い心地で過ごせますね。
この良い心地も「心理的安全性」の効果の一つです。
「心理的安全性」という言葉は1999年に組織行動学のエドモンドソンが提唱した心理学用語ですが、なかなか浸透せず、Google社のプロジェクトアリストテレスによって社員のパフォーマンスをあげるには「心理的安全性」が有用ということで脚光を浴びました。
これにより様々な企業で「心理的安全性」を高めていこうという動きが活発化しています。
社員が安心してパフォーマンスを発揮するためのお手伝いをさせていただきます。
経営者の笑顔が管理職の笑顔に、管理職の笑顔が社員の笑顔に、社員の笑顔が家族の笑顔に
笑顔の伝播を作っていけたら最高です。
Linkの目指すGOALは
・権力による下命でなく、信頼関係による結びつきがあるチーム
・報連相が足りないと顔をしかめるのではく、自然な報連相で情報収集が整うチーム
・周囲がリーダーをつくりあげるチーム
を実現する「組織」です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
株式会社リンク 教育研修部 原良恵