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「X]に研修後記を掲載しております。

経営者やマネジメントの役割は、単に指示を出すだけではないことは皆さま十分に承知していると思いますが、リーダーシップを発揮するためには「人徳」と呼ばれる資質や能力が重要になります。

今回は、経営者やマネジメントいわゆるリーダーに求められる人徳の資質と、その具体的な要素について探っていきます。

今回のお話
1.人徳の定義と意義
2.人徳に必要な能力
3.人徳を高めるためには

1.人徳の定義と意義

人徳とは、倫理的なリーダーシップと優れた人間性を備えた資質です。
経営者やマネジメントが人徳を持つことで、組織の持続的な成功や従業員満足度の向上など、多くの利益をもたらすことができます。また、倫理的な行動と価値観に基づいたリーダーシップは、従業員の尊敬と信頼を獲得し、組織の道徳的な基盤を築くことに繋がります。

2.人徳に必要な能力

①共感とコミュニケーション能力

リーダーが従業員の感情やニーズを理解し、適切に対応することで、より強い組織文化や効果的なチームを形成することができます。チームビルディングなどによりメンバーを結束させたり、協調性やコラボレーションのスキルを持ち、他の人々と協力して共同作業を行う能力も重要です。

② 誠実さと信頼性

誠実さと信頼性は、経営者やマネジメントに求められる人徳の中でも特に重要な要素です。組織や従業員からの信頼を得るためには、「立派な人柄」で誠実さや公正さを実践し、約束や責任を果たすことが不可欠です。

「立派な人柄」とは、他人を思いやり、尊重し、公正な判断を下し、誠実に行動することといえます。具体的な立派な人柄の要素としては、以下のようなものがあげられます。
「謙虚さと謙遜」
自分自身の力や地位におごらず、謙虚さを持つことが重要です。他人の意見や才能を認め、謙遜の姿勢で接することで、チームメンバーとの信頼関係を築くことができます。
「公正さと正直さ」
リーダーには公正な判断と行動をすることが求められます。偏見や差別を排除し、公平な環境を提供することで、従業員の信頼を得ることができます。また、正直さを持って情報を伝えることも重要です。

NijiUのオーディションの際、J.Y.Park社長が「真実・誠実・謙虚」が大切であるという旨のお話をされていました。誰にも通じることと思いますので最下行にて引用させていただきます。よろしければご覧になってください

③ モチベーションとパフォーマンスの向上

目標の明確化やフィードバックの提供、成長機会の提供などにより、従業員の能力を引き出し、成果を最大化するための努力も求められます。

④ 持続可能な組織文化の構築

組織の価値観や行動基準を示し、それを実践することで、組織全体に一貫性と調和をもたらします。持続可能な組織文化は、従業員のやる気や組織への忠誠心を高め、組織の長期的な成功を支えることにつながります。

このように、経営者やマネジメントに求められる「人徳」は単なるスキルや知識だけではなく、倫理的なリーダーシップ、共感とコミュニケーション能力、誠実さと信頼性、チームビルディングと共同作業能力、モチベーションとパフォーマンスの向上、持続可能な組織文化の構築など、多岐にわたります。

これらの人徳を持つことで、組織全体を引っ張り、成功に導くことができるのです。

3.人格を高めるためには

皆様がもつ人徳を発揮し研鑽するためには、日常の実践と自己成長が不可欠です。
以下に、具体的な方法をご提案させていただきます。

① 内省による気付きと継続的な学び

定期的に内省を行い、自身の行動やリーダーシップスタイルを振り返りましょう。経験から学び、改善点や成長への気付きにつなげることが重要です。また、経営やマネジメントに関する書籍やセミナー、コンテンツを積極的に学び、自己成長を図りましょう。

② 従業員の声に耳を傾ける

従業員の意見をオープンマインドで受け入れる姿勢を持ちましょう。
それぞれのニーズや課題を理解し、それに対応するための具体的なアクションを取ることが重要です。定期的な1on1やフィードバックセッションを通じて、コミュニケーションを深めましょう。この時に大切なことは「聞いてあげる」ではなく「教えてもらう!」というスタンス。このスタンスの違いは相手に確実に伝わります。

③ 倫理的な行動の実践

倫理的な行動は信頼を築き、組織全体の道徳的な基盤を形成します。自身の価値観を明確にし、その価値観に基づいた行動を実践しましょう。

道徳的なジレンマに直面した際には、常に正しい判断をするために倫理的なジレンマ解決の方法を学びましょう。

以前、ある建設会社の談合裁判を傍聴したときのこと、最後に裁判長からこんな言葉がありました
「あなたがそこまで会社を大切に思っていたのなら、本当に会社のことを大切に思うならば他の方法があったのではないでしょうか…」と。
道徳的な基盤は人生を左右するものにもなりますね。

当社では経営者・マネジメント層へのプログラム、社員のスキルアップ、チームビルディングなどのコンテンツをご提供させて頂いておりますので、よろしければお声がけください。

JYP Entertainment 設立者 J.Y. Park氏 “人柄”講義
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僕が必ずしておきたい話があります。
僕が君たちに期待することは、歌とダンスの実力が全部ではありません。
それに劣らず持ってほしいものは、立派な人柄です。
君たちが世の中にいい影響を与えてほしいからです。
本当にいい影響を与えたいなら、次の3つを必ず実行してください
「真実」・「誠実」・「謙虚」
この3つがJYPが追及する価値です
「真実」
隠すものがない人になれ
カメラの前で出来ない言葉や行動はカメラがない場所でも絶対にしないでください。
気を付けようと考えないで 気を付ける必要がない立派な人になってください
「誠実」
自分との戦いです。毎日するべきことをすることです。
自分自身にむちを打って、歌の練習、ダンスの練習、語学の勉強などをずっとしていたら、それが全部積み重なって 君たちの夢をかなえてくれます
「謙虚」
言葉や行動の謙虚ではなく、心の謙虚です。
自分自身が常に足りないと思って、隣にいる皆の短所を見ないで、長所だけを見て心から感謝すること。それが謙虚です
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