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NHKで放送されていた「魔改造の夜」という番組をご存知でしょうか?
「魔改造」とは、”オモチャや家電のリミッターを外し、えげつないモンスターに改造する行為”とのこと。
ものづくりの企業や大学が、遊びごころに真剣に技術力を注ぐ番組です。

先日再放送を拝聴し、震えました。
熱い戦いを言語化することは難しいのですが、2020年8月放送分を独自視点でレポートさせていただきます。

魔改造のテーマ 第一部「トースターを魔改造し、パンをより高く跳ばしたチームの勝利」 第二部「ワンちゃんのオモチャを魔改造し、25M先にゴールしたチームの勝利」 挑戦者は、 ・最高学府の頂点 T大 工学部3名 ・東京下町工場の星 H野製作所 17名 ・自動車メーカーの巨人 T自動車  エンジニア7名

今回は第二部の「ワンちゃん魔改造」について報告させていただきます。

◆T大「徹犬(てっけん)」
仕組みはワンちゃんの足を1.3倍の長さにし、モーターの回転速度を4倍にするというもの。
初回のテストランは何と13秒という記録を出したんです。
その後、その記録が出ることはなく、強度の問題で苦労されていました。

◆H野製作所「特急あるみ」
仕組みはワンちゃんの足をステンレス刃にし、高速回転モーターで移動させるというもの。
勤続30年の金属に精通したナガシマさんが”ステンレスアルミ”を切り出しにいくシーンはしびれました!
ものづくりにかける人々、素敵ですね。

◆T自動車「魔獣キングスパニエル」
なんと4つの頭がついた4頭犬!怖い…と思いましたが試作用に提供された全犬を参加させたかったという「愛」なのだそうです。
仕組みはラジコンの応用で、後ろ足にブレードをとりつけ速度をあげるというもの。
メンバーで試作した9作品の中から選ばれたのは「息子が寝たからラジコン借りてさ…」というパパ技術者のものでした。
全員が楽しそうに作業している姿が印象的でした。

結果は、
1位:T自動車 18秒301
2位:H野製作所 27秒377
3位:T大 工学部 記録なし

励んでいる姿を目にすると、どのチームも頑張れ!と身内のような気持ちになりますね。
部品の故障でスタート地点で前に進まなかったT大の徹犬、走らせてあげたかった。

ちなみに第一部の「トースターでパン飛ばし」1位はH野製作所、2位はT大 工学部 3位はT自動車でした。
皆様、素晴らしいアイデアと技術の泉ということですね。

しかし
この番組の視聴感想として「すごい!」「頑張った!」「残念だった!」だけで終わらせてはいけない!
ここはチームビルディング視点で見て参りましょう。

T自動車は皆で試作品を作成しましたが、この時点で全員が「自分がやる!」「なんだこの楽しい遊びは!」という前のめり感を持てていたように思います。
試作品を確認しながら他者の作品を面白く愉快に楽しんでおられる姿も印象的でした。
第一部では最も若手の方の意見が採用されており、年齢・経験に関係なく互いを尊重する雰囲気を感じました。
皆様、チームワーク抜群ですね。

H野自動車は社長自ら参加しているくらいです。
皆が遊びでも何でもモノつくりを楽しもう!という気概で取り組んでおられるように思います。
第一部で素晴らしい記録が出たときの抱き合う姿!
第二部で惜しくも2位になった際、チームメンバーがスタート地点に駆け寄る光景。
会社の雰囲気もさぞ良いのだろうと思います。
H野製作所…
名前言ってしまいます!!浜野製作所さんです。
サイトを確認させていただきましたが、ノッています!楽しそうです。

T大4名(TV出演は3名)、素晴らしかったです。
優秀なメンバーの頭脳頼りというところもみえました。
偏差値90では頼りたくなる気持ちも分かります。
もっと分かち合う要素が増しいくと更に素晴らしいチームになっていくのでは?と(勝手に)感じた次第でした。
これからの世界を背負ってくださる皆様だと思います。


仕事上、勝ち負けとなる場面に遭遇することは多々あります。
その際に分かち合う仲間がいるかどうかで、個人のモチベーションも企業としての展開も変わっていきます。

今回の考察「雰囲気と業績は一致していく」 皆様の組織は10点満点中 何点ですか?
何点を目指しますか?

※興味のある方、「魔改造の夜」はNHKオンデマンドで視聴できます

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