正解が見えないとき、どう決める?──“納得できる選択”のための思考整理術
「これで本当にいいんだろうか」
「もっといい選択があったかもしれない」
誰しも、そんな迷いの中で立ち止まってしまうことがあります。
リーダーという立場になればなるほど、
判断の重みや結果への責任がのしかかってきて、
“慎重になりすぎて動けない”ということもあるでしょう。
■ 判断を迷うのは、優しさでもある
私自身も、過去に決断が怖くて、
「もう少し様子を見よう」と先延ばしにしたことが何度もあります。
でも今振り返ると、それは無責任だったわけではなく、
「人や状況に配慮したい」「失敗したくない」という
真面目さや優しさからくる迷いだったのだと、ようやく思えるようになりました。
判断に迷う自分を、まずは否定しなくていいのです。
■ “納得できる選択”には、自分の判断軸がいる
正解が見えないときこそ、
自分の中に「何を大事にしたいのか」という判断軸が必要です。
たとえば──
・自分は、この選択で誰を守りたいのか?
・どんな未来につながる行動をとりたいのか?
・自分自身がこの選択に、どこまで納得できているのか?
問いを立ててみると、「正しいかどうか」よりも
「納得できるかどうか」で、決められるようになっていきます。
■ 迷ったときは、書き出してみる
頭の中で悩み続けていると、判断はどんどん鈍ります。
そんなときは、
・選択肢
・それぞれのメリット・デメリット
・心が動く要素
を書き出してみるだけでも、思考が整理されていきます。
大切なのは、「誰かの期待に応えた選択」ではなく、
「自分が責任を持って動ける選択」をすること。
判断とは、「これが100点の選択だ」と見つけることではありません。
「60点でも、自分なりに意味がある」と思える選択を、自分の足で歩いていくこと。
迷いも、葛藤も、決断も。
リーダーの中にある“人間らしさ”が、
周囲に安心をもたらすリーダーシップになるのだと信じています。