あなたの“らしさ”を探す3つの問い──リーダーとして自然体でいるために
「らしさを活かすリーダー術」と言われても、
そもそも“自分らしさ”ってなんだろう?と迷う方も多いかもしれません。
声が大きい人?
仕事が早い人?
部下のフォローが得意な人?
人から見た“らしさ”と、自分の中でしっくりくる“らしさ”は、必ずしも一致しません。
今回は、自分の中にある“らしさ”を掘り起こすための問いを3つご紹介します。
ノートでも、スマホのメモでもかまいません。
静かな時間に、自分と少しだけ向き合ってみませんか?
■問い①:どんなときに「自分らしいな」と感じたか?
これは「一番うまくいった仕事」ではなく、
“自然体で動けた”と感じた場面を思い出してみてください。
・誰かに寄り添えたとき
・アイデアがするする出てきたとき
・言葉がすっと出てきたプレゼンの瞬間
“がんばっている”より、“しっくりくる”という感覚を頼りに、
自分らしさのヒントを探してみましょう。
■問い②:逆に「これは自分らしくない」と思った経験は?
違和感もまた、大切な“らしさ”の手がかりです。
・威圧的に振る舞おうとしたけどうまくいかなかった
・大勢の前で無理に明るく振る舞ったら、疲れきってしまった
・正論ばかり言って、チームが冷え込んだ
そのとき、「自分がどうしたかったのか」「どうなりたかったのか」を考えることで、
“らしさ”とズレた部分が見えてきます。
■問い③:人からよく言われる“あなたらしさ”は何か?
これは意外と、本人が気づいていない魅力が表れる問いです。
・「落ち着いているよね」
・「いるだけで安心する」
・「言葉の選び方が丁寧」
あなたにとっては当たり前のことが、周囲にとっては価値かもしれません。
もらった言葉をそのまま受け取るのではなく、
「それってどんな場面で発揮されているんだろう?」と掘り下げてみると、
“らしさ”の輪郭が浮かび上がってきます。
■“らしさ”に、正解も型もいらない
自己理解は、決して完璧にわかるものではありません。
でも、問い続けることで、少しずつ“軸”のようなものができてきます。
それは、周囲にどう見られるかではなく、
「自分がどう在りたいか」に正直になる時間でもあります。
リーダーとしての“らしさ”は、
そうした自分との対話の先に、じんわり育っていくのだと思います。