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「らしさを活かすリーダー術」と言うと、
“タイプ別に向き・不向きがあるのかな?”
“自分らしくふるまえばいいってこと?”
と感じられるかもしれません。

でも実は、“らしさ”とは、
「我を通すこと」でも、「型にはまること」でもありません。


かつての私は、責任感の強さやまじめさが“自分らしさ”だと思っていたという投稿をさせてもらいましたが、部下に価値観を押し付けてうまくいかないことも多々ありました。

でも、ある日気づいたのです。

自分が“らしく”ふるまっているつもりでも、
相手にとっては、それがプレッシャーや疎外感になっていることがある。
そして、自分のスタイルだけでは届かない相手も、必ずいるということに。


■ 「自分らしさ」と「他者と関わる力」は両立できる

“らしさを活かす”というのは、
自分が自然体でいられる“軸”を持ちつつ、
相手や場面に応じて“関わり方を変えていく”柔軟さを持つこと。

例えば──

・話し方が苦手な部下には、表情や雰囲気で安心感を伝える
・主張の強い同僚には、意見を聞くスタンスで会話の流れを整える
・戸惑っている後輩には、失敗の経験談をシェアしてハードルを下げる

そんな小さな工夫の中に、“あなたらしさ”が自然に現れてくるのだと思います。


■ 「型」ではなく、「視点」を持つリーダーへ

よく「リーダータイプ」としてカテゴライズされることがあります。
たとえば、「指導型」「支援型」「放任型」など。

もちろん、自分の傾向を知る手がかりにはなりますが、
「私はこのタイプだから」と決めつけてしまうと、関わり方が狭まってしまうこともあります。

大切なのは、タイプではなく“視点”。

・いま、誰がどんな状況にあるのか
・何に困っていて、どんな支えを必要としているのか
・自分がどんな在り方で関わると、相手が力を出しやすくなるのか

そうした問いかけを持ち続けることで、
リーダーとしての“らしさ”は、関係の中で磨かれていくのだと思います。


■ 誰でも、自分らしいリーダーになれる

「リーダーっぽくないから…」と遠慮している人にも、
自分なりのリーダー像は必ずあります。

それは、声がけの優しさかもしれないし、
目立たない気配りかもしれません。

誰かの話を丁寧に聴くこと。
間違っても、誠実に受け止めること。
自分にできる範囲で関わろうとする姿勢。

そのすべてが、“らしさを活かすリーダー術”の一部なのです。

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