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かつての私は、仕事に情熱を注ぐタイプでした。
タスクをゲームのレベルアップとして面白がるかのように、残業+休日出勤もいとわず対応。
「期待された以上の成果を提供してこそ仕事」
「依頼にNOっていう返事はない!」
といった価値観で、それを周囲にも求めるありさま。
あぁ、、、今でいう何ハラでしょうか。
お恥ずかしい。周囲は呆れていたかもしれません。


あるとき、業務の記憶が曖昧だという部下に、
「普段から考えて行動していれば、自信をもって『○○した』って言えるよね。今度からは、ちゃんと考えて動いてみて」と伝えたことがありました。

けれど今思えば、それは一方的な言い分でした。
人にはそれぞれの思考の癖があり、記憶の仕方も感じ方も違う。
「自分はこうする」は、決して「みんなもこうする」ではないと気づかされたのです。


あのときの彼が、どんな気持ちでその言葉を受け取ったのか。
想像すればするほど、胸が痛くなります。

そんな経験を経つつ、私は「共感力」を意識するようになりました。

■ 共感力とは?

共感力とは、ただ優しくすることでも、相手に合わせることでもなく、
「その人の立場や見ている景色を想像する力」だと思うのです。

若手社員の研修に行くと、必ずと言っていいほど
「良い上司」「苦手な上司」という感想が二分化します。

面白いのは、「良い上司のためなら、何でも頑張りたい!」という声が本当に多いこと。
共感された、理解してくれていると感じたとき、人は驚くほど力を出せるのだと思います。

上司と部下の相性や性格はもちろんあります。
でも、上司の”らしさ”を活かした「在り方」や「接し方」は、自分で“メイク”できる。
私はそう信じています。

部下のタイプに合わせて、必要な関わり方を知ること。
それが、共感力をベースにしたリーダーシップの第一歩です。

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