「効果的なコミュニケーションテクニック」
みなさん、こんにちは!
今回は「1on1レクチャーシリーズ」第2回「効果的なコミュニケーションテクニック」です。
部下との対話が安心感のあるものになるよう実践的なスキルをお伝えしてまいりります。
今回お届けするスキルは、オープンクエスチョンとアクティブリスニング、非言語部分のコミュニケーション3つです。
オープンクエスチョン
オープンクエスチョンとは、「はい」、「いいえ」で答えるクローズドクエスチョンの逆で、相手が自由に考えを表現できる質問のことです。
例えば、「最近のプロジェクトで一番挑戦的だった部分は何ですか?」といった質問を使うと、部下が自分の考えを深めつつ、自由に話すことができます。これにより、部下が感じている問題や課題をより具体的に把握することができます。
ちなみに、オープンクエスチョンには、「フルオープン」と「セミオープン」の2種類があるのですが、使い方に留意してほしいことがあります。
フルオープンは「最近どうですか?」のように非常に広範囲な質問です。これは、相手が自由に話題を選べる反面、話しにくさを感じる場合もあります。
セミオープンクエスチョンは、先ほどお伝え下「最近のプロジェクトで一番挑戦的だったことは?」のように、ある程度テーマを絞った質問です。これにより、相手が話しやすくなり、具体的な回答が得られやすくなります。
原則として、相手が話しやすいようにテーマを絞ったセミオープンクエスチョンを使っていただき、最後に「仕事や仕事以外でも、何か気になることや知っておいてほしいことはありますか?あれば、いつでも話してくださいね」と伝えておくと、お互い安心して過ごせるようになると思います。
アクティブリスニング
アクティブリスニングとは、部下の話に対して適切に反応し、共感を示す技術です。
例えば、部下が話しているときに「なるほど、それでどうなったのですか?」と問いかけたり、うなずきや適切な相槌を打つことで、相手に「自分の話がちゃんと聞かれている」と感じてもらうことができます。
これにより、信頼関係が強まり、部下が積極的に意見を述べるようになります。
ちょっとやってみましょう!
私がこれから部下として3つ例をあげますので、アクティブリスニングやオープンクエスチョンなどをつかって、応答してみてください!
では一つ目
「最近、プロジェクトがうまく進んでいないんです。」
続いて二つ目
「スケジュールが厳しくてストレスがたまっています」
最後三つ目です
「会議で意見を言うのが苦手なんです」
いかがでしたか?
回答例をご紹介します。
一つ目
部下「最近、プロジェクトがうまく進んでいないんです。」
リーダー 「プロジェクトがうまく進んでいないんですね。それについてもう少し詳しく教えてくれますか?」
二つ目
部下: 「スケジュールが厳しくて、ストレスがたまっています。」
リーダー: 「そうですか、大変ですよね。スケジュールが厳しいとか管理が難しいと感じているのですね。どういったところを特にストレスに感じているか聞かせてもらっていいですか?」
三つ目
部下: 「会議で意見を言うのが苦手なんです。」
リーダー: 「なるほど。会議で意見を言うのが苦手だと感じているんですね。苦手意識を感じるのは特にどういうところですか?よかったら改善策を一緒に考えてみたいです」
いかがでしょうか?
まずは、受けとめて相手の気持ちや状況を教えてもらう気持ちで、対話いただけると相手の方も話しやすくなっていくように思います。
非言語コミュニケーション
上記2つに続いて非言語コミュニケーションの重要性もお伝えしたいと思います!
例えば、相手の目を見て話を聞く、うなずきや表情で共感を示すといった非言語的な要素も非常に大切でこれが相手に与える印象は大きいんですね。
ここで、VAKモデルを活用したコミュニケーション方法についてご紹介します。
まず、VAKとは、視覚(VisualのV)、聴覚(AuditoryのA)、触覚(Kinesthetic(キネスタックティック)のK)の3つの頭文字をとった感覚タイプを指します。人は情報を受け取る際に、この3つのうちのどれかを強く使う傾向があると言われています。1on1で部下と効果的にコミュニケーションを取るためには、部下がどのタイプに当てはまるかを理解することが重要です。
例えば、視覚タイプの方には
「このアイデアを目に見える形で整理しましょう」と言って、図表やグラフを使って説明するのが効果的です。
聴覚タイプの方には
「このポイントについて話し合いましょう」と、言葉でしっかりと説明します。
触覚タイプの方には、「これを実際に試してみてください」と、体験を通じて理解させるアプローチが有効です。また、会話のスピードを相手に合わせることでお相手は話しやすいと感じてくれます。
以上でございます。
今回お伝えした
・オープンクエスチョン
・アクティブリスニング
・非言語コミュ未ケーション
を実践するために、まずは意識して取り組んでみることをお勧めしたいです!
例えば、次回の1on1で意識的に話すスピードを相手に合わせてみたり、アクティブリスニングを実践してみてはいかがでしょうか。
最初は慣れないかもしれませんが、少しずつ実践することで、効果的なコミュニケーションが自然にできるようになります。
以上が今回の「効果的なコミュニケーションテクニック」についての内容でした。
次回は「フィードバックとフィードフォワードの実践」についてお話ししますので、どうぞお楽しみに!
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